NPO法人 「竹の子の会」

「竹の子の会」は、障がいのある子どもが地域でともに生きていくために、考え行動する親の会です

NPO法人「竹の子の会」の紹介

〈ごあいさつ〉
 「竹の子の会」は、大分県臼杵市で1996年に、地域で生きることを考える親の会として発足しました。
 2001年には、作業所作りを目指して、フリーマーケットや市のイベント「うすき竹宵まつり」などに出店してきました。
 そして2015年、より組織的に展望を持って活動を進めていこうと、NPO法人「竹の子の会」を設立しました。
 これまで私たちは「障がい」のある子どもたちの親として、または「障がい」当事者として、あるいは支援者やその仲間として地域で共に生きようと一緒に歩んできました。
 「障がい」があっても「障がい」がなくても、夢や目的を持ち、臼杵の地域で共に働き、生活していきたいと願っている人の支援をしていきたいと思っています。
 私たち法人は「障がい」のある子どもたちの保護者や支援者を中心に設立されましたが、「障がい」のあるなしに関わらず、一緒に活動してみたいと思っている方の参加をお待ちしております。
            竹の子の会 理事長  小野 真一 

〈主な活動〉
〇例会(相談会)
 毎月第2土曜日、午後7時から、様々な相談を受けています。障がいのあるお子さんに関わる困りごとを、先輩お母さんお父さんがアドバイスしつつ、一緒に悩んでくれます。
〇学習支援
 原則、毎週土曜日、午後1時半から、 学びに困りのあるお子さんを中心に勉強会をしています。
〇農業体験研修
 さつまいもや落花生の植え付け、収穫をしています。さつまいもは「芋けんぴ」にして「うすき竹宵まつり」で販売しています。
〇石けん作り
 廃油を使って、ハーブやよもぎの石けんを作っています。手に優しく、油汚れがすっきり落ちると好評です。
〇その他
 フラワーアレンジメント教室開催、フリーマーケット出店、子ども食堂など・・・
〈会員募集〉
NPO法人竹の子の会の会員は、正会員と賛助会員があります。
正会員が特定非営利活動促進上の社員の位置づけとなります。
  正会員  :年会費2000円(総会の議決権あり)
  賛助会員 :年会費1000円(総会の議決権なし)
〈お問い合わせ先〉
 NPO法人 竹の子の会
   代表  小野 真一
       〒875−0053  臼杵市温井9組
       TEL  0972−63−1691
       FAX  0972−63−1691
       メール usuki.takenokonokai@gmail.com
〈法人情報〉

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法人情報

 

くらしのなかで思うこと

 子どもたちとともに成長していく私たち親は、うれしいこともたくさんあるけれど、悩むこともたくさんあります。その中で、今回は「成人式」「選挙」という節目の出来事にお便りをいただきました。

〈その1〉選挙に行ってきました。

 ダウン症の息子、現在20歳。昨年初めて投票に行ってきました。18歳で選挙権はあるのですが、うちの子は無理だろうと思い、考えもしませんでした。でも、ある会員のお母さんが期日前投票に行ったこと、字が書けなくても係りの人が代筆してくれること等を聞いて、何もせず諦めるのではなく、「だめもと!」でやってみようという気持ちになりました。

 まず、候補者の顔写真と名前が新聞に掲載されたのを切り抜いて食卓において、いつでも見られるようにしました。そして、ときどき「誰がいい?」と聞いて、選ぶことができるかどうかためしたら、ある日、ゆっくりではありましたが、ちゃんと指さして選びました。 注意したのは、「毎日しない」そして、やる場合も「1日に1~2回程度」。何度も聞くと嫌がると思ったので。

 次に、母が一人で期日前投票に行き、その場での様子を見に行きました。そして、日を改めて本人をつれて期日前投票に行きました。そこで、係りの人に本人のことを伝えました。「会話や字を書くことはできないが、『だれがいいですか?』と聞いたら、指さしで選べるかもしれない。3~4回聞いて何もしないようなら終了してください。」と・・。

 係りの人に付き添われて息子は静かに投票場へ。私は外で待ちました。結局、指で指すことはしなかったらしく、用紙はたぶん白紙のままだと思いますが、自分で投票箱に入れて、にこにこと笑顔で私のところへ来ました。係りの方の話では、3回程たずねたが行動を起こすことがなかったので、終わりましたとのこと。

 結局はできなかったことになるかもしれませんが、笑顔で戻った時の息子の顔が私には満足気に見えてとても印象に残っています。

 投票を終えて感じたことですが、記入するときの仕切りはもう少し広い方がいいかもしれない。車いすの人や係りの人が付き添う場合に、隣の人に迷惑をかけそうな気がします。それと、候補者の方の名前が前に張っていますが、新聞と同じように顔写真付きで文字がもう少し大きかったら、選べたかなと思いました。

次回、また、挑戦してみようと思っています。

(PS.投票に行くという本人の気持ちは確認ができないのに親の気持ちだけで先走ったのではないか、こういうやり方でよかったのだろうか・・など、気になっています。)会員 I

〈その2〉この日のために

 今年、Kさんが成人式だった。レンタルスーツに身を包み、成人の仲間入り。片足あげたポーズがなかなかのもの。式典の参加は見合わせたものの、同窓会には参加したらしい。

 同窓会では、かつての仲間たちがかつての笑顔のままに迎え入れてくれた。どんな話をしたのだろう。Kさんを真ん中に肩を組み、ピースする笑顔の写真から、楽しい時間が想像できる。

 それぞれにしっかりとした大人になった仲間たち。彼らの中に、Kさんと過ごした小学校、中学校での日々はどのように残っているのだろうか。福祉社会や共生社会などという大それた使命感ではなく、ちょっと手がかかる、でもいると楽しいKさんと一緒に過ごした日々があるだけかもしれない。でも、それでいいんだと思う。そんな当たり前の毎日が、きっとこれからの彼らをつくっていく。そんな経験のある子たちが、だれもが暮らしやすい社会をつくっていいってくれると信じている。

 この日のために、母は頑張った。戸惑い、時には「適切な教育」という言葉にゆれながらも、自分とKさんと、Kさんを囲む仲間たちを信じ進んでいった。成人の日を機に、Kさんと過ごした十年前の日々を思いつつ、改めて「共に」の大切さを思う。 会員A

クリスマスリース作り(2018.12.1 )

 今年もクリスマスに合わせて、平野先生のクリスマスリース教室をしました。今年は口コミ(?)でたくさんの方に参加してもらうことができました。三日月形の枠に先生が用意していただいた松ぼっくりやモミの木、いろいろな木の実を楽しく飾りました。

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 できあがりをみんなで見合い、素敵な時間を過ごすことができました。子どもたちにもゆったりとしたいい時間になりました。
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うすき「竹宵まつり」に出店(2018.11.3)

 ことしも11月3日に行われたうすき竹宵まつりにお店を出しました。

 芋畑でみんなで育てたさつまいもから作った「芋けんぴん」やマルシェのパンなどを販売しました。

 たくさんの方に買っていただき完売!知っている顔にも出会い、楽しい時間も過ごせました。次回は「甘酒」の販売も考えています。ぜひ、お越しください。

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スーパーボールもしました。子どもたちに好評!

 

麦わら帽子を使っての壁飾り作り(2018.7.28)

 毎年、別府から平野先生をお招きして教えて頂いているフラワーアレンジメント。今年は子どもたちが夏休みの作品にできればということで夏休みに行いました。

 夏ピッタリのむぎわら帽子を使ったアレンジメントでした。一般参加の方も子どもたちも、黙々と創作の世界を楽しみ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。できあがりは本当にかわいくて、壁飾りだけでなく、そのままかぶって外に行けそうでした。

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農業体験(芋植え 2018.5.18)

「竹の子の会に参加させて頂いて~吉村さんのお手紙より~」

 5月27日 晴天。絶好の芋植え日和になりました。毎年、この時期には竹の子の会で唐いもの苗植えを行っており、家族で参加しています。唐いもは竹宵で芋けんぴにして出店します。芋けんぴはとても好評です。

 私達は自閉スペクトラム症の子を持つ親です。子供は普通学校の支援学級に通っています。

 竹の子の会には私達と同じような子供を持ち、普通学校を選択された方や、先輩方が多く参加されています。竹の子の会に出会う前までは、学校との関り方に悩んでいました。同じようなお子さんを持たれた親との繋がりはありましたが、殆どの方は支援学校を選択されましたので、悩みを相談出来る方がいませんでした。

 その様な中、竹の子の会に出会い、同じような悩みを抱えて乗り越えてきた人達からの助言はすごく明確なものでした。とても勉強になり、励みになりました。今では心の支えとなっています。私たちも竹の子の会の先輩方のように、同じような悩みを持たれる人達に、頼られるような存在になりたいです。

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