最近見た映画
「明日へー戦争は罪悪である−」を見てきました。知人に頂いたチケットでしたし、「きっと見ながら寝るだろうな」と思っていたのですが、なんとなんと!とても考えさせられる映画でした。
パンフレットに掲載された札幌学院大学教授 二通 諭さんのコメントを引用します。
「主人公の僧侶・杉原良善は子どもたちに、お国に命を捧げることによって千年生き続けられると説き、大人たちにも天皇に治められることによって真の世界の平和が実現すると説き、兵隊として戦地に行くことを礼賛する。ところがあることによって、「戦争は罪悪である」、「殺してはいけない」「逃げろ」と説く。良善の思想と行動を変えるきっかけを作ったのは知的障害青年だ。私の知る限り、戦時下の知的障害者にスポットを当てた映画はない。本作は、戦後七十余年にして、戦時下の知的障害者というテーマにようやく辿りついたのである。」